2月22日に那覇市内で開催された沖縄MICEネットワークの勉強会で、西本恵子（MICE総研・主任研究員）が「MICE人材育成の国際動向」について講演しました。

沖縄県では2017年7月にMICE振興戦略を策定しており、「オール沖縄」でMICEの誘致・受け入れを行うための中核組織「沖縄MICEネットワーク」を立ち上げました。MICEに関心を持つ多様な会員が知識を共有・平準化できるよう、定期的に勉強会が実施されています。

グローバル市場での本格的な誘致活動に向けて、沖縄は世界で通用する誘致・受け入れ能力を身に着ける必要があります。今回の勉強会では、欧米の大学やアジア各国で実施されているMICE人材育成プログラムの紹介のほか、ミーティングプランナーの国際資格CMP(Certified Meeting Professional)のカリキュラムや取得方法について説明を行いました。

また、参加者と約1時間にわたる質疑応答を行い、いま沖縄で求められるMICE人材育成について話し合いました。海外からMICE主催者を迎える際に商習慣のギャップを埋めるためのコツ、座学だけではなく実践的なカリキュラムが求められていること、「琉球プロトコル」といった沖縄ならでのホスピタリティを確立すべきであることなど、幅広いトピックスに対して、これまでの経験を交えて話し合いました。

MICE総研では高等教育機関とも連携しながら、実践的なグローバルMICE教育を推進しています。沖縄コングレとともに、コングレグループとして沖縄MICEの発展に取り組みます。

〇プロフィール

西本　恵子（主任研究員）
Keiko Nishimoto, CMP, MBA

18年間にわたり会議プランナーとして国際会議の企画・誘致・運営に携わる。北米を中心に1万人以上が取得しているミーティングプランナー国際資格CMP(Certified Meeting Professional）の試験問題作成委員・国際標準検討委員を担当。